【趣旨】
若山牧水の短歌を書で表現することをライフワークとしてこられた、現代かな書最高峰の榎倉香邨(えのくらこうそん)先生。
先生は、牧水の故郷坪谷をはじめ、牧水ゆかりの地に足繁く通い、牧水の歌と人生について探求し、情熱をもって創作活動に取り組んでこられました。
その熱意は、90歳を超えても衰えず、百歳での個展開催を目指されていた矢先、令和4年1月、惜しまれながら98歳で逝去。突然の悲報でした。
先生からは、折あるごとに作品をご寄贈いただきました。
没後3年を迎えた今年、これまでの制作意欲に敬意を表し、その遺徳を偲んで、先生の愛したここ牧水のふるさとで3回目の遺作展を開催します。
【会期】
令和7年1月7日(火)~1月25日(土)
【会場】
若山牧水記念文学館 企画展示室
【榎倉香邨先生プロフィール】
1923年(大正12年)兵庫県生まれ。
本名は弘(ひろむ)。
安東聖空に師事。
70代から牧水短歌を題材として創作活動に取り組む。
日本芸術院賞、日展文部大臣賞等多数受賞。
日展名誉会員、書道香瓔会会長。
令和4年1月21日、98歳で逝去。
【展示作品から】
「破調」(一曲額装) 「接吻Ⅱ」(額装)
横160cm 縦180cm 横107cm 縦80cm
「酒の歌」(額装)
横245cm 縦90cm