高校生の部
| 天位 |
|---|
| やわらかい朝日を両手で受けとってあなたへ贈る私の気持ち |
| 延岡高等学校 一年 秋田美里 |
| 地位 |
| 夏の朝アラーム鳴る前目が覚めるなぜなら外は自然のアラーム |
| 延岡星雲高等学校 二年 河口雄貴 |
| 夏祭りいつもと違う君を見て花火と気持ちが同時打ち上げ |
| 妻高等学校 三年 川端文哉 |
| 人位 |
| 夜の月悲しき時に見ていると人とはちがうぬくもりもらう |
| 富島高等学校 一年 山崎友美 |
| 先生が製図の授業で言ったんだ「製図の線は言葉だよ」 |
| 日向工業高等学校 二年 津田浩幹 |
| 好きだからできることより好きなのにできないことが多いんだな |
| 延岡高等学校 二年 水本晶子 |
一般の部
| 天位 |
|---|
| 朝一番開くカーテン生き生きとたてる音に心を合す |
| 金丸艶 |
| 地位 |
| 入学式終えて帰りし孫呼べば返事の「ナーニ」が「ハイ」に変われり |
| 恩田文雄 |
| 太古ひとは「愛」とふことば知らずして原色の海に熱く抱かる |
| 松元雅子 |
| 人位 |
| 帰りゆく群れの気配にナベツルの保護されし二羽はばたかむとす |
| 上野順子 |
| 六十三枚の花びら重ねる牡丹に咲かざる十年の力を思ふ |
| 木原洋子 |
| 歩き来し長くて短い自分史を「二つの故郷」の題に綴りぬ |
| 戸田保 |


