高校生の部
天位 |
---|
かき氷心のように透きとおる一つの粒がのどを潤す |
日向高等学校 二年 渡邉里穂 |
地位 |
学校で君と話せたその日にはファミレスに行き募金します |
延岡高等学校 一年 白井雄悟 |
「自分」というメガネを取って世界を見たああきれいだな街も社会も |
大宮高等学校 一年 窪田雄希 |
人位 |
言葉では言えないほどのこの気持ちいっそ心を見てもらいたい |
高千穂高等学校 三年 平川洋子 |
「星の数 男はいるよ」というのなら見つけてみせる運命の星 |
延岡高等学校 三年 山内祉 |
白ごはんのりやふりかけと合うように私もあなたと合えばいいのに |
延岡星雲高等学校 二年 田中大樹 |
一般の部
天位 |
---|
神仏の在すと思はざる身にも手を合はさする口蹄疫禍 |
上野順子 |
地位 |
牧水が生きていたなら何と詠む口蹄疫のこの惨劇を |
河野幸生 |
懐かしき名前に合えり哀しくも交通事故死の老人として |
那須文美 |
人位 |
高一の心のひだに低温で母は今日もアイロンかける |
古賀喜美子 |
美しき嘘に気付かぬふりをして緑の中の友に頷く |
金丸艶 |
産み月の嫁の明るさ伝いくるケイタイメールに絵文字がつづく |
本田皓子 |