岩手県盛岡市馬場町 盛岡市立下橋中学校正門前

建立日:平成9年5月28日
城あとの古石垣にゐもたれて聞くとしもなき瀬の遠音かな
 

【歌碑情報】
 下橋中学校から中津川を挟んで北東側に旧盛岡城がある。その前身は不来方(こずかた)城と呼ばれる。同地を愛した石川啄木は「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」と詠んでいる。
 明治45年春、啄木が27歳でこの世を去る際、その枕元に牧水がいた。牧水は大正5年、東北を巡る旅で同地を訪れると、かつての親友啄木を偲びながら数首を残している。深い友情を語る歌碑として、二人の歌が刻まれている。
(画像提供/盛岡市立下橋中学校)