群馬県吾妻郡六合村生須 市川邸(2)

建立日:平成1年10月
白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしずかに飲むべかりけり
学校にもの読む声のなつかしさ身にしみとほる山里すぎて
幾山河越え去りゆかば寂しさの果てなむ國ぞ今日も旅ゆく

※『若山牧水全集』(増進会出版社)の表記は次のとおりです。
白玉の齒にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飮むべかりけれ
學校にもの讀める聲のなつかしさ身にしみとほる山里すぎて
幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ國ぞ今日も旅ゆく

 

【歌碑情報】
白玉の~:明治43年秋、小諸での作。第4歌集『路上』所収。
学校に~:大正12年秋、六合村での作。第14歌集『山桜の歌』所収。
幾山河~:明治40年夏、中国地方を旅する折の作。第1歌集『海の声』、第3歌集『別離』所収。