髙森文夫は詩集を3冊出版しています。そのうち、第2詩集『昨日(きのう)の空』の出版過程で、まとめられながら世に出ることのなかった直筆原稿集「嬌羞(きょうしゅう)の歌」が残されています。詩集の原型というべきこの資料は、髙森文夫がどのように作品を生み出していったのか、またそれをどのような形で私たちに届けようと苦心したのか、その過程を知る上で、非常に大切なメッセージが詰め込まれています。
髙森没後25年を迎えた今年、文学館が収蔵するこの直筆原稿集「嬌羞の歌」を公開します。詩51篇の直筆原稿を一年余りに亘って順次展示していきます。
原稿には文字の大きさや配置などの指示が書き込まれており、制作過程を伺い知ることができます。
また、詩集に寄せられた恩師日夏耿之介(ひなつこうのすけ)の直筆序文もあわせて展示しています。
半世紀の時間(とき)を越えて初めて公開されるこの貴重な直筆原稿を、ぜひご覧ください。
【会 期】令和5年6月2日(金)~
※6月2日は髙森文夫の命日です。
【会 場】若山牧水記念文学館 第2展示室
【展示の様子】
【表紙案】 | 【詩原稿】 |
文字の大きさや配置などの指示が各所に書き込まれています。 |