幾山川こえさり行かば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく
【歌碑情報】
牧水の代表作として広く愛誦されているこの歌が詠まれたのは、明治40年夏の帰省の折、岡山と広島の県境にある二本松峠あたりを旅した時といわれています。
それから20年が経った大正15年、喜志子と北海道揮毫旅行に出かけた牧水は、その帰路、北上に住む歌仲間の福地房志を訪ねます。その時に残した書をもとに、北上市が駅の西口に歌碑を建てました。冒頭が「幾山川」となっている珍しい書が刻まれた、全国唯一の歌碑です。
(画像提供/稲垣貞男さん)



